ひとりごと

永遠のヤス。

ビリギャル、良かった

ビリギャル、初日観に行きましたので、感想。

 

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映画「ビリギャル」| 公式サイト

 

原作未読ですが、

意外と評判が良いと噂を聞いて観てみました。

 

この話は、

 

信じる気持ちを持って物事に挑めば、

必ず上手くいくわけではないが、

上手くいくこともあるし、

頑張ってる姿が人に希望をもたらすよ!

だからダメかも知れなくても1回は頑張ってみようよ!

 

っていう話です。(個人的解釈)

 

メッセージが良いと思います。

すがすがしく前向きです。

俺は現実が見えてる賢い人間だから頑張らない、みたいな

クソ理論で生きている人には良い薬になると思います。

 

(原作者の教育論は、心理学を使って、

生徒それぞれにあった、指導をしたり、

カリキュラムを組んだりすることによって、

効率的な学習や受験を進められる、というものなので、

この話自体も、いくつもある彼の指導パターンの一つに過ぎないので、

何でも「信じれば良い」、という話として理解するのは、

実は原作者の意志とは異なると思われます。

つまり、受験に役立てたい生徒さんや親御さんは、

まず心理テストを受けて、適切なアプローチを見極める必要があります。)

 

これを、

学部がどうだとか、

出身校がお嬢様校だとか、

家に経済的余裕があるだとか、

そういう話にすり替えたくなる人は酷評するでしょう。

かわいそうな人達です。かわいそうです本当に。

 

極端なこと言うと、

最後全部不合格になったとしても良いんですよ。

この話が言ってることに変わりは無いのです。

 

だって、

お父さんの息子に対する頑張り、

息子の野球に対する頑張り、

友人の名古屋大に対する頑張り、

これらは成就しませんでした。

 

それでも、

彼らには残るものがあったということが重要だと私は思います。

お父さんも息子も優しくなりましたし、

やさぐれてた友人も

弁護士になって人のために働きたいとか言ってました。

 

もちろん主人公も、

勉強を通じて世の中のことを考えるようになりましたし、

前向きに生きる姿勢を身につけました。

 

(この映画を「指導者が大事」ていう観点で捉えてる人も多いとも居ますが、

映画を観る限り大事なのは指導者でなくて「信じて頑張る気持ち」だと思います。

何かエンディング曲もそんな感じの歌詞だった気がします。)

 

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だから、

信じて頑張りましょう。

 

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ノンフィクションなのでとやかく言うのは野暮でしょうけども、

と前置きしつつ、

 

映画として気になったのは、

学校の先生の扱いですね。

 

塾にまで押しかける先生はある意味立派です。

 

タバコの件で友達をかばったのは正しいことなのか微妙な問題ですし、

全般的にお母さん側が肯定的に描かれすぎてる気がします。

 

学校で寝る生徒を教師として許すべきなのかも微妙です。

通信制高校や認定試験という代案もあるわけですから。

 

それに生徒のことを「カス」呼ばわりするのも、

自覚を促すという見方をすればネガティブではないですし、

主人公の本気度を試すために否定的なことを言うという方針も、

教師として"無し"とまでは言い切れないと思います。

 

裸になって校庭十周?でしたっけ、そういうのを宣言したのも、

ヤル気を引き出すためという捉え方も可能です。

原作者だったらこういう指導パターンも持ってるかも知れないくらいです。

(わざと生徒にケンカを売ってヤル気にさせる)

 

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主人公の受験の動機についてですが、

ハッキリ言って薄っぺらいです。

でも私はこの作品に関して言えばそれで良かったと思います。

あの塾講師の考え方は、

しょうもない動機でも良いから前向きに生きさせようってことです。

 

現実の我々は立派な動機で動けないわけですから。

世界平和のために勉強しようって説得されてもヤル気でないでしょう。

(ヤル気出る人も居ます、そういう人は偉人になると思います。)

だからあれくらいでいいと思います、この作品に関しては。

 

ちなみに現実の受験生はもっと薄っぺらいですからね。

逆説的なんですが名門進学校の連中ほど動機が薄っぺらい傾向がある気がします。

見栄だけで東大目指す人とか多いです。

(18歳の人生観なんてそんなもんだという程度の話です。)

 

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映画的に斬新な試みなどは無いと思いますが、

メッセージが前向きで善良だし、

そんなに無茶苦茶な粗はなかったと感じますので、

私の評価としては、

ちょっといい映画、まあまあいい映画、です。

 

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タイトルだけ観てクソ映画だと思ってる人でも、

観て損した気分にはならないと思います。

むしろそういう人こそ観るべきかもしれませんね。

 

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追記:社会的効用を考えて「まあまあ良かった」を「良かった」に変更しました。