ひとりごと

永遠のヤス。

宇宙を駆けるよだか、の作者の意図

宇宙を駆けるよだか

2巻まで読んだところで、

この漫画大丈夫かと思いましたが、

3巻まで読んで評価が改善しました。(電子書籍版が本日発売)

このマンガがスゴい、と言ってよいと思います。

以下、ネタバレあります。

 

---

 

先に結論を書きますが、

この作者は、

ブスは孤独で他者による救いは無い。それでも前向いて生きろ!

と言ってるというのが有力だと思います。

 

重要なのは「このあとも孤独で、他者による救いは無い」という点です。

 

(もちろん、どう読むかは読者の自由ですし、

その余地をあえて残してる作品です。)

 

---

 

f:id:ebiokun:20160322211823j:plain

再評価のポイントについてですが、

"あんたらは、きれいごと言ってるだけ!"という然子の意見が、

つぶされないまま終わった点ですね。

"やっぱこれきれいごとだよな"という読者の解釈の余地を残してます。

 

2巻まで読んだ時点での、私の低評価のポイントは主に2つ。

ブスの苦労をほとんど描いてない(描くと然子の気持ちがわかるという読者が増えて、あゆみにそもそも内面的魅力があったといえるのかという話になってしまう問題)

●作者がわざわざ二人を入れ替えたのに、中身で人を好きになる説を実証しなかった

(火賀は正体を見抜いただけで、あゆみを然子として好きになったのではない)

 

前者については不明ですが、後者についてはわざとだと思います。

つまり恋愛は中身より外見が重要であるというのが作者の基本的な考えです。

もうちょっとわかりやすくいうと、

外見が良くないと中身なんて見えもらえないという主張です。

 

---

 

然子の母親を連れてきた点も気になりますね。だってあゆみにも母親はいるのに、あゆみは火賀というイケメンの恋心で救済されました。少女漫画なのに然子はイケメンに救済されてないわけです。しかも然子はこの話の中で誰か友達ができたということでもないです。母親を母親と認めてすらないです。ただの罪人のまま、一方的に許されただけですから、"然子孤独問題"は解決されてないです。

 

作者的にはこれがハッピーエンドらしいです。

natalie.mu

 

私としては、

漫画の世界くらいは然子をイケメンが救済する話にしてほしいですが。

 

---

 

タイトルの元になってる、

宮沢賢治の「よだかの星」を観てみますと、

結局ずっと孤独で誰にも受け入れられないまま終わってますね。

www.youtube.com

それはそれで輝かしいという描き方になってる気がします。

 

---

 

これらを総合するとおそらく作者は、

ブスは孤独であるが、気にしないで自分の道を生きろ!

って言ってます。

厳しいです。

救いではないですね。

 

---

 

なんか書いてて悲しくなってきた。

なんか希望を示さねば。

 

---

 

まあ我々が生きているうちに、

ロボットと結婚する時代が来ると思いますよ!