美輪明宏が、以下のように論じたそうです。
この発言がXで肯定的にバズってます。
原本を確認したわけではないので断定はできませんが、
2002年7月22日発行の週間文春での発言だそうです。
事実なら説明を求めたいです。
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「1919年にできたドイツのバウハウスって造形学校の連中とかル・コルビュジエなんて馬鹿者が、機能性と利便性と経済効率だけを追求した無機質な建物を建てたわけです。・・・一切の装飾を排除した。そうしたら、ノイローゼになる人が出て、殺人とか、あらゆる犯罪が起き始めたの。ドイツ人はすぐ分析しますから、調べたら建物のせいだとわかった。それで、バウハウスが無駄だとしたカーテンを吊ったり、絵やお人形を飾ったり、生活の中にロマンティシズムとかリリシズム、叙情的なものを足したら、ピタッと収まっちゃったの。そういう実験結果も出でいるんですよ。だから、コルビュジエを尊敬している安藤忠雄だとか丹下健三とか、醜悪なコンクリートの打ちっ放しを造り続けている馬鹿どもはまとめて死刑ですよ。
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これは妄言だと思います。
犯罪が起きる原因が建物のデザインにあるというのは、ごく一部分では有り得るでしょうけれども、ほとんど影響は無いはずです。遺伝子レベルでの性格的な因子や、貧困などの経済事情、監視の有無などの警備や、罰則などを含めた法体系など、より重要な条件が考えられます。
恐らく、建物が犯罪に与える影響があるとしても、発生率ベースで最大5%増えるかどうかでしょう。まして、デザインの機能性や利便性が本当に発揮し得るのであれば、逆に、犯罪の抑止という方向性にそれを発揮すれば、より良い社会にすらなるはずです。
氏の発言は、論理的にも倫理的にも破綻しており、文化的批評としても評価しかねます。まして、建築デザインを根拠として「馬鹿どもはまとめて死刑」とまで罵るのは大きな問題です。これは差別思想、一種の排外主義でもあり、社会的立場の有る人物が公にしてよい見解の範疇を越えていると考えます。
それと、ジャニー喜多川の再評価もお願いします。