すこぶる評判のようなので観に行ってみました。
映画レビューサイトでは4.4とか驚異的な高評価ですし、
実際その評価は妥当だと個人的にも思いました。
娯楽映画というより、硬派な文芸映画なんで、
その辺は注意が必要です。
特に何が優れてるかというと、
歌舞伎周りのディティールと映像美ということなんだと思います。
話としても完成度は高いですが。
私は歌舞伎に詳しくないので、
多分、6割くらいしか理解できてないですが。
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以下、ネタバレを含みます。
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主人公が追い求めたのは何か考えました。
それは「血」でしょうね。
この「血」には二重の意味が込められていて、
極力、単純化して言うと、
一つは、「血統」=差別されない立場、の話で、
もう一つは、「死」と「美」の象徴としての「血」=芸術至上主義の話です。
(と、私は思った。)
それの何が・どこが「国宝」なのか?
と、皮肉のようなものを込めたタイトルなのかなと思いました。
それとも、血統を乗り越えられるという時代の変化を評価する意味で「国宝」というタイトルなのかな。
もしかしたら、日本社会を暗示してるのかも知れませんが、そこまでは読み取れず。
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それにしても、ようこんな、作るのが大変な映画を作りますよね。
歌舞伎のディティールだけじゃなくて、
昭和のディティールみたいなのも要るし、
役者の演技も大変じゃん。
現代の日常の話を映画化するのと難易度が100倍以上違うんじゃないか?
レトロな車が走ってるシーンだけでも、結構ビックリするもんな。
こんな車、どこで用意するんやろ、って。
普通に何気なく着てるシャツとかも、絶妙に当時のデザインなんよな。
実写映画って、ほんま大変な世界やわ。