ひとりごと

"中人"であれよ

オーディション番組について思うこと

私は、オーディション番組をあまり見ないのですが、

構造的な問題は感じます。

 

サバイバル系オーディション番組から生まれるアイドルの運営というのは、

スタートダッシュを決めることを狙っているわけです。

 

番組の売り物は人間ドラマであって、

芸能人としての芸や実力ではないのです。

 

それは別に良いのですが、

実力が伴ってない状態でスターになってしまった場合、

表面上は上手く行ってても、

最終的にはロクなことにならないと思うのです。

 

現場では実力不足を実感してるのに、

周囲の人たちが過剰にもてはやす。

そうなると、

頭の悪い人は世の中を舐めてツケアガルし、

頭の良い人は実像と虚像のギャップに苦しんで病んでしまう。

 

結果として、違法薬物に手を出すなどの素行不良、

うつ病などの精神疾患に陥ることが非常に多いでしょう。

7年後くらいには逮捕や自殺などが散見されるようになる。

 

また、オーディション番組は基本的に、

番組終了時が人気のピークで、

あとは下がるだけになりやすいでしょう。

これがまたキツイはず。

 

スキルアップを続けてるはずなのに、

ファンがどんどん減っていく。

これほど絶望的なことはありません。

ちょっとずつでも上がっていく方が精神衛生上、

好ましいでしょう。

 

そして、

そもそもオーディション番組を受けてる人が、

スターとしての実力がその時点で足りてるわけがないし、

オーディション終了時点でスキルアップが間に合うわけもないのです。

 

 

なので、

長期的な視点に立って、

着実にファン層を広げていく方が良いと思うのです。

最低でも5年計画でやっていくべきでしょう。

 

 

芸能界志望の人は、

スタートダッシュを決めてる大型オーディションに惑わされず

自分の芸を磨く覚悟を持って欲しいです。

 

あんなものは 砂でできた城 みたいなものなのです。

ウラヤマシイと思うかも知れませんが、

気にしないでください。

 

芸能を一生の仕事にするつもりでやってください。

 

 

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だからね、

今回の番組も、

話題になって欲しい反面、

話題になり過ぎるのも良くないな、と思ってる。

本質的な実力に見合った程度の盛り上がりが理想。

 

運営の資金力とかも問題になってくるんだけど。

長期的な視点でやっていく覚悟が運営にどれだけあるか。